映像実験誌「Fs」 |
映像実験誌「Fs」 |
個人で映像を制作し、発表する行為と同じように、“個人で手掛ける映像”についての書物の制作、発行を個人が行うこと。
他人に依存するのではなく、自分たちの手で始めることが必要です。 自分で映像を作っていきながら、その記録や研究に目を向けなくてよいのかという疑問、 いつか自分たちの作品や活動も風に流されてしまうのではないかという不安、 これらが大きな原動力となって映像実験誌「Fs」(エフズ)は始まりました。 個人で手掛ける映像の“現在”(いま)を記録していくこと。 歴史の中では見逃されてしまった“ある個人が切り開いた映像の歴史”を発掘し、業績を確認していくこと。 新しいメディアと個人の関係を考察すること。作り手である個人と受け手である個人を繋げること・・・。 大きな映像メディアの拡がりの中で、個人で手掛ける映像の“ちから”を刻印していきたいと考えます。 「Fs」を発行するもう一つの動機は、8ミリフィルム・システムの消滅です。 8ミリはまさに個人の映像制作を支えてきたメディアですが、メーカーの経済的効率優先主義によってすっぱりと見捨てられました。 これはハードウェア消滅の問題だけでなく“個人の映像制作”という行為が経済効率に沿わない、 世の中では切り捨てても差し支えないものという捉え方をされ、見過ごされてしまうことが問題なのです。 このような状況では、自分たちで映像環境を守っていく姿勢を示し、世に問いかけていかない限り、その存在すら危うくなりかねません。 「Fs」は個人による映像の作り手自身が、まさに手作りで発行する雑誌です。 個人作業による物理的制約はありますが、じっくりと考え、ゆっくりとしたペースを保ちながら毎年1冊単位で発行していきます。 本誌では実験映像という狭い枠にとどまらず、映像を実験的に考察していくことの必要性から“映像実験誌”と名付けました。 「Fs」のFには、Film / Finder / Focus / F値 / Frame や、Fact/Fair/Forward/Free/Friendshipなどの意味があります。 1992年5月 映像実験誌「Fs」編集部 |
Fs6号 (1998年2月発行) 8ミリフィルム宣言(第6回) フィルム映像の魅力を語る(PART3) デジタル映像 個人映画とドキュメンタリー 特集★黒坂圭太の脳内革命アニメーション 個人映画の歴史 Fs column Fs data IMAGE REVIEW 価格1000円+税 |
Fs7号 (2000年9月発行) 特集「DOG STAR MAN」 8ミリフィルム宣言(第7回) 16ミリ制作の連載企画その3 シンクロ格闘技 「緑子」 Fs column 日本個人映画の歴史(戦前編7) IMAGE REVIEW 価格1000円+税 |
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